モンスターズ 地球外生命体

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渋谷のシアターNで観てきました。
「巨大な地球外生命体(モンスター=クリーチャー)がメキシコに出現しはじめてから6年後、クリーチャーたちの襲撃で大きな被害を受ける戦地=メキシコでスクープを狙うカメラマンのコールダーは、新聞社の上司からメキシコにいる社長令嬢サマンサをアメリカ国境まで送り届けろという指令を受ける。嫌々ながらもこの仕事を引き受けたコールダーだが、出発日の前夜、パスポートを盗まれてしまったために、フェリーに乗ることが出来ず、戦地を通る陸路を行かざるを得なくなる。繁殖期を迎えたクリーチャーの襲撃と米軍の爆撃に怯えながら二人は国境を目指すのだが・・・。」
タイトルだけ見ると、こてこての怪獣映画、三流ゲテモノ映画かと見間違うところですが、あくまでもモンスターは戦地を描く上での“敵”という位置づけで、主役ではありません。ともに暗い影を引きずる男女が、戦火の中、国境を目指して旅をするという、異質のロードムービーとでも言うのでしょうか。全体的にトーンが低い映像、戦火に生きるメキシコの人々の姿などがとても印象的です。ラストは少々短絡的という感じもしましたが・・。
わずか100万円強という低予算で作られた怪獣映画ということで、大掛かりな戦闘シーンなどはありませんが、破壊された建物や乗り物などの小道具の見せ方、クリーチャーの登場のさせ方などが実に巧みかつ効果的で、低予算が故のチャチさのようなものはまったく感じません。おそらくはすべてCGで処理しているのでしょうが、派手な演出を控えたおかげで、それさえも感じさせない実に自然な出来となっています。もちろん迫り来るモンスターの恐怖も十分に伝わってくるので、そちらを期待して見た人もそれなりに楽しめたのではないでしょうか。とにかくなかなかの秀作で満足度の高い作品でした。ちなみに監督・脚本のギャレス・エドワーズさんは本作が評価されて、次回作がハリウッド版の新作「ゴジラ」に決まったそうです。どんなゴジラ映画になるのか、本当に楽しみです。